【介護 接遇】パーソン・センタード・ケアの実践 一人ひとりの尊厳を守るケアを目指して 〜ロジャーズが提唱する【共感的理解】【無条件の肯定的配慮】【自己一致・純粋性】等 PCCについて徹底解説
公開日: 2025/4/26
パーソン・センタード・ケア(PCC)は、認知症があってもその人を“一人の人間”として尊重する、ケアの哲学です。病気や「問題行動」ではなく、その人の価値観・歴史・思いに目を向ける——心理学者カール・ロジャーズの人間中心の考え方を、トム・キットウッドが認知症ケアに応用して体系化しました。この動画では、従来のケアとの違い、人が満たされるための心理的ニーズ、そして実践の土台となる3つの態度を、わかりやすく解説します。
📖 この研修のポイント
“何ができないか”ではなく“どんな人か”から始める
従来のケアは、食事・入浴・排泄といったタスク管理が中心になりがちで、対象者を「欠損(できないこと)」で捉えてしまう傾向がありました。PCCはここを根本から転換します。認知機能に障害があっても、人は豊かな感情・自己意識(パーソンフッド)・心理的ニーズを保ち続けている——「その人がどのような人であるか」から出発するのがPCCです。
キットウッドの“5つの心理的ニーズ”
キットウッドは、認知症のある人が満たされる(ウェルビーイング)ために必要な心理的ニーズを5つに整理しました。①くつろぎ(Comfort)、②自分らしさ(Identity)、③愛着・結びつき(Attachment)、④たずさわること(Occupation)、⑤共にあること(Inclusion)。中心に“愛”を据えた「ニーズの花」として描かれ、日々のケアで何を大切にすべきかの指針になります。
実践を支える3つの態度——ロジャーズの中核条件
PCCを現場で実践する土台が、ロジャーズの中核条件にもとづく3つの態度です。①共感的理解(相手の内的な枠組みから理解する)、②無条件の肯定的配慮(行動や状態に関わらず判断を差し控え、その人固有の価値を認める)、③自己一致・純粋性(専門職の仮面の後ろに隠れず、本物の存在として関わる)。この姿勢が、安心して信頼できる関係を生み出します。
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