【介護研修】高齢者に多い3大骨折の特徴と予防策 (大腿骨頸部骨折・橈骨遠位端骨折・腰椎圧迫骨折) ~転倒予防と骨粗鬆症対策で健康寿命を守る~

公開日: 2026/1/26

高齢者の骨折は、ひとたび起これば寝たきり・要介護に直結する大きなリスクです。骨粗鬆症の患者は推定1,280万人。女性が要介護になる原因では「骨折・関節疾患」が合計で第1位を占めます。この研修では、高齢者に多い“3大骨折”(大腿骨頸部・橈骨遠位端・腰椎圧迫)の特徴をおさえたうえで、転倒を防ぐ環境づくりと、骨を強く保つ栄養という2つの柱から、利用者の健康寿命を守る予防策を解説します。

📖 この研修のポイント

なぜ今“骨折予防”か——3大骨折と要介護リスク
POINT 1

なぜ今“骨折予防”か——3大骨折と要介護リスク

65歳以上の約4人に1人が骨の脆弱化(骨粗鬆症)を抱え、転倒・骨折のリスクが高まります。特に注意したいのが3大骨折——①大腿骨頸部骨折(太ももの付け根)、②橈骨遠位端骨折(手首)、③腰椎圧迫骨折(背骨)。いずれも生活への影響が大きく、要介護・寝たきりにつながりやすいもの。女性では「骨折・関節疾患」が要介護原因の第1位という事実が、予防の重要性を物語っています。

転ばせない——生活環境の整備
POINT 2

転ばせない——生活環境の整備

高齢者の3大骨折は転倒が主因。約2〜3割が年に一度は転倒するとされ、予防には「転ばない工夫」が欠かせません。基本は3つ——①段差解消・手すり(スロープ化、階段やトイレ・浴室への手すり設置)、②床の滑り・つまずき対策(コードやマットの整理、足元灯)、③履物と補助具(滑り止め・かかとのある靴、必要に応じた歩行補助具)。日々の環境点検が転倒事故を減らします。

骨を強く保つ——4つの栄養素
POINT 3

骨を強く保つ——4つの栄養素

骨折予防の土台は日々の栄養です。高齢者は食が細くなりがちなので、4つの栄養素を意識します。①カルシウム(骨の主成分/目安600〜800mg・牛乳コップ1杯約200mg)、②ビタミンD(Caの吸収を助ける/日光浴も有効)、③タンパク質(筋肉の材料・サルコペニア予防)、④ビタミンK(Caを骨に定着)。基本はバランスの良い食事で、過度の飲酒・喫煙は控えることが大切です。

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