【介護研修】介護現場における熱中症予防 高齢者の命を守るためのケア視点と実践 ~私達は何を意識して行動をすることで熱中症を未然に防ぐことができるのかを徹底解説~
公開日: 2025/6/19
熱中症による救急搬送者の約半数は65歳以上の高齢者。しかも、その多くは屋外ではなく“屋内”で発生しています。「エアコンはあるのに使っていなかった」——そんなケースが後を絶ちません。高齢者は熱中症を発症しやすく、一度かかると重症化しやすいからこそ、介護現場での予防が命を守るカギになります。この研修では、なぜ高齢者が熱中症になりやすいのか、見逃さないためのサイン、そして現場でできる具体的な予防策までを解説します。
📖 この研修のポイント
高齢者はなぜ熱中症になりやすいのか
加齢に伴う身体の変化が、高齢者を熱中症リスクにさらします。汗をかく量が減り熱を逃がしにくくなる「体温調節機能の低下」、暑さや喉の渇きを感じにくくなる「感覚の鈍化」、そして体内の水分量がもともと少ないこと。さらに環境・身体・行動の要因が複合的に重なります。自覚症状がなくても水分は失われている——“隠れ脱水”にも注意が必要です。
「いつもと違う様子」に気づく——サインを見抜く
熱中症は重症度でI〜III度に分かれます。軽症(めまい・立ちくらみ・大量の発汗)、中等症(頭痛・吐き気・だるさ・集中力低下)、そして重症(意識障害・けいれん・体が熱い・まっすぐ歩けない)は生命の危険があります。高齢者は「なんとなく元気がない」「食欲がない」といった見逃しやすい初期症状が出やすいもの。“いつもと違う”に気づく観察眼が早期発見につながります。
現場でできる予防策①——環境を整える
予防の基本は環境づくりです。目安は室温28℃以下・湿度70%以下。温湿度計を見やすい場所に置き、こまめに確認する習慣をつけます。エアコンは就寝時も適切に使用し、窓を2か所以上開けて風の通り道をつくる換気、カーテンやすだれでの遮熱も効果的。気温だけでなく湿度や輻射熱も反映する「暑さ指数(WBGT)」を活用すると、リスク評価がより確実になります。
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